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小山商工会議所青年部

更新日:2011年02月23日19:53:10

商工会議所議員研修に参加

2月15日〜16日
小山商工会議所議員研修「富士宮B級グルメによる町おこし事業視察」に参加して参りました。

商工会議所議員研修に小山YEGの現役メンバーが参加するというのは、小山YEG創設33年、史上初めての事であり、我々にとってはとても光栄な事であります。

当日は大雪にみまわれ、交通環境が大幅に乱れ、バスにて移動する我々にとっては、非常に過酷な旅となりました。

現地では、富士宮市役所関係者、富士宮商工会議所議員及び関係者の方々より、「富士宮焼きそば」を中心としたB級グルメによる町おこし事業の詳細について講義を受けました。

ポイントとしては、町おこしというものは、市役所や商工会議所関係者が中心となって行うものではなく、地域の一般の人々に広く呼びかけ、その中で、「熱意のある方々を中心とした組織構成で行うべき。」という事でした。

中でも、目立って素晴らしい意見や発想をしてくれたのは、事業主や商店街関係者ではなく、「地元の中学生や高校生の方々だった。」というのは、大変参考になりました。

また、現在 栃木県が推進しております「フードバレー構想」についてですが、この「フードバレー」という名称は、いち早く富士宮市が商標登録していた為、栃木県より名称の使用許可の依頼があり、これにより、栃木県内の新聞等に掲載されております「フードバレー」という名称を頻繁に使う事が可能になったという経緯があるとの事でした。

この事実につきましては、研修参加者全員が驚きました。

私個人の意見ですが、「先手必勝」という言葉通り、官民を含め、「繊細な発想と緻密な行動力を持つ人材」を抱えている組織は、「その分野でリード出来る」事を痛感致しました。

この日は、修善寺の○(まる)久旅館にて宿泊しました。
この旅館は、団体客というより、小グループや家族客を中心に受け入れる営業スタイルで、施設的には、衛生面、管理面、食事のグレードやオペレーション面等については、「かなり行き届いた感じ」を受けました。

我々の地元、栃木県内の温泉等と比較すると、この不況の中でも、随所に経営努力が見受けられました。

翌日は、「河津さくら祭り」の視察をさせていただきました。この町おこしイベントは、期間中100万人の来場者が訪れます。

当日は気温の関係で、「桜」の開花状況としては、二分咲、三分咲レベルでしたが、既に多くの来場者が訪れておりました。

参考になった事例としましては、地元の方々がそれぞれの御自宅にて、見事な「桜の木」の展示及び、お土産や飲食物の販売を行い、教育された地元ボランティアの方々が、観光ルートの案内をされていた事でした。

この方々は全て、地元商工会より認定されており、各店舗等には、商工会発行のシリアルナンバーが提示され、トラブル、クレームについては、全て地元商工会が責任を持って対応するという物であります。

お世話になった、地元ボランティアの方々によると、このイベントは、「当初は700人程度の来場者だった。町の住民に呼びかけ、各自宅に「桜の木」を植え、整備を繰り返した。イベントとして、ここまで来るのには、10年かかった。」というお話をされておりました。

町おこし事業を成功させるには、「懲りずにやり続ける事。やり続ける事により、賛同者が続々と増え、試行錯誤を繰り返し、事業は拡大し成長する。」という事を改めて感じました。

問題点としましては、「全国に認知され、巨額の収益を生むようになったイベント事業」には、利益だけを求め、町おこし事業とはかけ離れた、地元商工会「認定外の業者」が、会場付近の土地を借り上げ、地域とは全く関係の無いお土産や食品等を売り始め、町おこし事業のストーリーを侵害し始めたという事。

地元商工会及び関係者の頭痛の種という事で、今後はこれら心無い人々に対する、いわゆる「交通整理」が課題となると思われました。

帰り道のランチは、北川温泉「つるや吉祥亭」にて、さくら御膳と称されました、新鮮な魚料理を海沿いの素晴らしいロケーションを望みながら堪能させていただきました。

「海なし県」の我々にとっては、「澄んだ海、打ち寄せる波の音、そよぐ潮風」を感じますと、やはり気分が高揚します。

今年度の我々小山YEGは、メンバーが一丸となり、様々な新事業に取り組み、そして成功させて来た事もあり、各方面の方々より注目していただき、また、認知度も更に向上して参りました。

次年度においても、このような研修に参加するチャンスがあれば、可能な限り学習し、今後の活動の参考にさせていただければと、強く感じました。