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食工房 NO-RA

江戸末期に建てられた自宅を食工房にしました!

更新日:2016年12月03日16:53:52

くん炭焼成の農作業について。

焼成

私たちは美味しいお米を作るべく、有機肥料やくん炭や米ぬかを圃場に施用しております。くん炭はもみ殻を焼成して作ります。しかし近年、農作業であるはずの燻炭作りを、理解いただけない人達に野焼き、と、通報され、消防やら、市役所の職員がくる始末です。その現状にある種の理不尽さ、を感じています。どうすれば良いのか分かりません。

準備 ブリキの波板を筒状針金で止め煙突に一斗缶に小さな穴を開けてロストル代わりに、下にブロックを並べて一斗缶を乗せ煙突を立てます。
点火 ロストルの周りにカヤを適量積み重ねて敷き、その周りにもみ殻を準備、カヤに火を点けます。
カヤが燃えて熾きの頃合いを見てもみ殻を少しずつ掛け、火をもみ殻に移します。煙突の煙を見ながら徐々にもみ殻を増やして、山に積み上げます。
焼成 山に積み上げたもみ殻は煙を出しながら中心から徐々に熾きになって、もみ殻の山の表面に向かいますその間ももみ殻は炎を出す事は無く、覆われたもみ殻の中で炭化してゆき、概ね27〜30時間で炭になります。最後の1時間くらいは付きっ切りでもみ殻切り返して、炭化を促します。
消火 焼成の結果、炭化したもみ殻は即座に消さないと、白化して灰に変わります。酸化が進み灰になってしまうと炭としての利用価値が無くなってしまうので急いで消火する必要があります。水道水を多量に掛けながら概ね3〜4時間懸けて熱い炭を念入りに切り返し、酸化を止めます。※少しでも熾きが残っていると元の大きな熾きに戻ってしまうからです。
保存 熾きになったもみ殻の消火を2日かけて確認、ブルーシートをかけて飛散しないよう、雨に濡れないよう保存3月末に圃場に施用します。
※簡単に述べて参りました、燻炭を施用する詳細な意義に付きましては後ほど書きたいと考えています。

点火

消火